非常にユニーク
UMLのダイアグラムの描き方ではなく、モデリングをするときの思考過程にフォーカスして、その過程がある程度詳しく書かれていていて、なぜそのモデルに落ち着いたのかが分かるのが非常によい。こういうスタイルの本はほとんどないし、総じてモデルの質も高いことを考えると非常にユニークな本。モデリング結果に唯一の「正解」などないので、この本のモデルを出発点に「自分ならこうする/こうしたい」、あるいは「こういう前提をおけばモデルはこうなるべき/はず」という議論を進めると、モデリング力を養うよい機会になるのでは。
モデリングのとっかかりできる
オブジェクト指向を覚えたてのころってどうモデリングして良いのかわからないけど、この本はそんな悩みを解決してくれました。
身近にある物を問題にしているので面白かったです。
解説もよく出来ています。
モデルで描くのは、対象の本質。本質を見抜く特訓で
モデルを描く力を鍛えられます。UMLを学びはじめて、これをどう使うのか考えあぐねている人にも、役立ちます。また、オブジェクト指向入門者が対象をモデル化する(責務の分散を考える)ための力を育てるのにも役立ちます。ここの例題意外にも身近なもので練習を積み重ねれば、きっとモデリング力は伸びます。
例題が面白い
UML本に載ってるモデル化の例といえば「図書館での本の貸し出し」 や「商品の注文」などがお決まりですが、本書ではアイスクリーム やブラックジャックなど一風変わっている例題が多く、思わず考え させられてしまいます。しかし解説がきちんと書かれているので、 単なる変り種ではなく、モデル化の練習としてはよく出来てるのでは ないかと思います。3段重ねのアイスクリーム(笑)の例では、再帰関連が使われていて あっと思いました(^^;コーンが乗ってるのはどうなんだという向きも あるかもしれないけど、コーディング寄りに考えてしまう人はそう思う かもしれません。あくまでモデル化なのでこれはこれでよいかと(笑)。 評価の高い日経の『UMLモデリングの本質』と合わせて読むとよいかも。
試みは評価しますが
例題が悪すぎます。 モデリングは物事が持っている本質を取り出し、それを分かりやすく図式化する事と明言した後で、”アイスクリームのモデリング”では、アイスクリームの本質が”コーンの上にアイスクリームが乗っている”とするのはどうでしょうか?メンバーにも一読をすすめましたが、皆、唖然としました。 一方、”じゃんけん”や”待ち合わせ”は結構エレガントでした。 間違ったモデリングも載せて、それがイケナイ理由が書いてある点も評価します。 頭の体操としては良いかもしれませんが、これでモデリングを教える気にはなりませんでした。
翔泳社
UMLモデリングの本質 (日経ITプロフェッショナルBOOKS) UMLモデリングレッスン 21の基本パターンでわかる要求モデルの作り方 ダイアグラム別 UML徹底活用 (DB Magazine SELECTION) UML モデリングのエッセンス 第3版 (Object Oriented SELECTION) すいすい習得 UMLモデリング (豆蔵セミナーライブオンテキスト (2))
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